乾球温度と相対湿度から湿球温度を計算します。
湿球温度は、風が吹く中で汗をかいた肌がどれだけ冷えるかを示す温度です。水分の蒸発だけで到達できる最低温度を意味します。
Stull(2011)近似式使用。0〜60°C、1〜99% RHで有効。
乾球温度(通常の気温)と相対湿度をパーセントで入力してください。結果は Stull(2011)の単一方程式近似式 Tw = T·atan(0.151977·√(RH + 8.313659)) + atan(T + RH) − atan(RH − 1.676331) + 0.00391838·RH^1.5·atan(0.023101·RH) − 4.686035 を用いて即座に更新され、完全な湿り空気解を数十分の一度以内で再現します。この式は −20 °C ≤ T ≤ 50 °C および RH ≥ 5 % について公表されており、その範囲外では、計算機は黙って不正確な値を返す代わりに精度の警告を表示します。
湿球温度は、純粋な蒸発冷却によって空気が到達できる最低温度であり、空気が相対湿度 100 % で完全に飽和したときにのみ乾球温度と等しくなります。例えば、30 °C・相対湿度 50 % の空気は湿球温度が約 22.3 °C なので、気化式冷却器や湿らせた媒体は理論上、給気をその値近くまで下げられます。より乾いた空気では差が大きくなります。25 °C・40 % RH では湿球は約 16.4 °C まで下がりますが、60 % RH の湿った 30 °C の空気は約 24.0 °C までしか達しません。
湿球は蒸発プロセスの下限を定めるため、冷却塔や気化式冷却器の選定における設計基準となります。冷却水は周囲の湿球温度に近づくことはできても、それを下回ることは決してありません。同じ値は人体の熱ストレスの指標にもなり、湿球が上昇するほど汗の蒸発が遅くなります。約 35 °C 付近の持続的な湿球温度は人間の生存の理論的限界を示し、WBGT などの現場用熱ストレス指数はこれを大きく重み付けします。このツールを露点計算機やエンタルピー計算機と併用して、湿り空気の状態を総合的に把握してください。
蒸発は冷却プロセスです。濡れた布から水分が蒸発すると熱が奪われ、相対湿度が100%でない限り温度が低下します。
持続的な湿球温度35°C(95°F)は人体の生存限界とされています。この温度では発汗による放熱がほぼ不可能になります。
冷却塔は蒸発によって水を冷やします。水が冷却される理論的な下限温度は乾球温度ではなく周囲の湿球温度となります。